DOA (Drive Open Architecture)

  BURN-Proof機能搭載マシンユーザーのみなさんに、三洋電機(株)の新しい試み、「DOA(Drive Open Architecture)」を公開します。

 DOAは、ファームウェアの中の「テストプログラム」の仕様や、それを利用するためのライブラリを公開するシステムです。
 これらを利用することにより、ユーザーのみなさんが、自分の発想でドライブを制御することが可能になります。

 

1.DOA (Drive-Open-Architecture) ってなに?

 みなさんもご存知の通り、CD-R/RWドライブなどのデバイスはマイコンに搭載されたファームウェアによって動作します。 このファームウェアには記録や再生などCD-R/RWドライブ本来の動作を実行する「メインプログラム」、さらに 「テストプログラム」と呼ばれるドライブの状態チェックや、メディアやドライブの特殊な情報の取得といったユニークな機能が搭載されています。
 現在までは、これらテストプログラムの部分はメーカーのみしか分からない、利用できない領域でした。

 Drive-Open-Architecture (以下DOA)では、これらのテストプログラムの仕様や機能を積極的に公開・更新し、さらにアプリケーションからそれらの機能を利用するためのプログラミングインタフェース(DOAライブラリ)を 提供します。
 DOAライブラリをアプリケーションに組み込むことにより、現在までのデバイスやコマンドでは実現されていなかった機能を利用することができるようになり、「今までとは違う」発想でドライブを制御することが可能となるのです。 つまりDOAとはユーザとメーカー、アプリケーションとドライブファームウェアとの連携プレーを可能にする構想なのです。
  DOAは、あなたの意見を取り入れながらどんどん進化していきます。

2.DOAプログラミングインタフェース

 DOAの基本的な考えかたについてご理解いただけましたか?つづいてDOAのプログラミングインタフェースについてご説明します。
 DOAでは、アプリケーション(※)からデバイスをコントロールしたり、テストプログラムにアクセスする機構を、クラス・関数ライブラリとして提供します。

 DOAプログラミングで基本となるのはDOAライブラリで定義されているCDoaDeviceクラス(以下DOAクラス)です。 アプリケーション内で構築されたDOAクラスオブジェクトを通じて、デバイスのテストプログラムにアクセスしたり、コントロールすることが出来るようになります。

 また、現在までSCSI/ATAPIインタフェースを通じてデバイスを制御するためには、ASPI やsanscsi などで提供される関数を利用していました。DOAクラスではASPIやsanscsiで提供されていた関数を、さらに使い易くしたプログラミングインタフェースを提供します。

※アプリケーションの開発環境は現在Microsoft VC++ ver6.0以降をターゲットとしています。

DOAライブラリで提供される関数仕様や、コーディングサンプルはDOAマニュアルを参照ください

3.DOA対応デバイス

 DOAを利用して、デバイスのテストプログラムにアクセスするためには、ターゲットとしてDOA対応ドライブが必要です。 現在のところDOA対応デバイスは三洋電機(株)にて製造され出荷されている、CRD-BP1700P及びそのOEM製品のみとなっています。

4.DOA ライブラリ(ver1.00)で提供される機能

 今回提供するDOAライブラリver1.00では、
  • メディアへのアクセスモードの取得
  • カレントアドレスの取得
  • 現在速度の取得
  • Read速度(CAV / CLVアクセス時共に)の変更
  • Z-CLVのZone切り替えアドレスの取得
  • ドライブの内部温度(℃) の取得
  • ATA DMA転送モード(Single-word DMA / Multi-word-DMA / Ultra-DMA)の取得
  • ドライブにインストールされているメディア情報(Manufacturer情報・LeadIn/Outアドレスなど)の取得

といったユニークな機能を利用できるようになっています。
 またDOAオブジェクトを通じて通常のアプリケーションと同様にメインプログラムを制御することも可能ですので、上記のようなテストプログラムの機能を盛り込んだ記録アプリケーション、などといったオリジナルのアプリケーションを作成することが出来るのです。

5.DOAを使ってみましょう!(サンプルアプリケーション SpdChk.exe)

 では、実際にDOAライブラリを使用して作成したアプリケーション「SpdChk.exe」をご紹介しましょう。 「SpdChk.exe」はDOAデバイスの現在アドレスと速度を監視する機能を持ったシンプルなアプリケーションです。
記録の高速化に伴って、Zone-CLVで記録を行うドライブが登場してきました。 Zone-CLVでの記録状態は記録ソフトからは見ることが出来ません。記録を行っているとき、「今、何倍速で記録しているの?」と知りたくなったことはありませんか? そんな時、この「SpdChk.exe」で速度を監視すれば、今、何倍速で記録しているかが一目瞭然。さらに現在アドレスも監視しますので、Zone-CLVで速度が切り替わっただいたいの位置も知ることもできます。
 DOAライブラリを使用すれば、この「SpdChk.exe」のようなアプリケーションを作成することが可能になります。 また、「SpdChk.exe」のソースコードは、ダウンロードすることができます。

 あなたもサンプルアプリケーションをダウンロードして、DOAの世界を垣間見てみませんか? まずはサンプルアプリケーションのカスタマイズからはじめてみましょう。 DOAライブラリでは、「SpdChk.exe」で使用されている関数以外にも、テストプログラムから提供されるユニークな機能が使用できます。それらの機能をあなたの独創的なアイデアで生かしてみてください。


 今回はDOAプロジェクト第1弾。 公開されている機能はまだまだほんの一部です。
DOAの世界はこれからどんどん広がりますので、ご期待ください。
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