BURN-Proof特別講座
 
■ どうしてギャップができてしまうの?

 第1章で、エラー訂正機能の実力を知りましたが、やっぱりギャップって気になりますね。どうしてもギャップ=エラーと考えてしまいます。そもそもどうしてギャップができてしまうのでしょう?

 CD-Rへの記録は、記録材料の有機色素にレーザーを照射し、300度の高温で記録マーク(ピット)を焼き付ける手法です。
  このレーザーパワー制御は、従来のCD-Rでは記録の開始ポイントからおおよそ 数μsec〜数10μsecで、通常の記録品位となるパワーが安定して供給できる状態になります。
  そして設定されたパワーに達すると常に、設定されたパワーを安定して供給するような制御を行なって います。この制御を一般にAPC(automatic power control)と呼んでいます。

 例えば、正常に記録マークを形成できるパワーを供給する為に要する時間を 5μsecとしましょう。 ディスクの線速度を1.2m/sec、記録速度を16倍速とすると、5μsecの間に、
 1.2m/sec * 16倍 * 5μsec = 96μm
ディスクが移動してしまうことになります。 つまり、このAPC回路によって記録パワーが正常に制御されるまでの間が未記録部分(=ギャップ)となるわけです。

 CRD-BP2を製品化するにあたり、このAPC制御システムを見直してレーザーの立ち上がり時間を約3μsecまでに縮めることが出来ました。CRD-BP2は12倍速記録ですから、
 1.2m/sec * 12倍 * 3 = 約45μm
となる訳です。 その後、デバイスの見直し等を行い、CRD-BP1300Pでは、12倍速記録時にCRD-BP2の約1/3の15μmと なっています。

■ ついにギャップゼロを実現!

 さて、本題のCRD-BP4、CRD-BP1400Pですが、APC回路の見直しにより接続ポイントにおける未記録部分を無くすことに成功しました。( 詳しい技術的な手法についてはご容赦ください。でも、簡単に言えば記録の開始と同時に正常な記録パワーが出力できるようにAPC制御 を行なえるように工夫しました。 )

16倍速記録時にBURN-Proofが動作したポイントでのRF波形です。 さて、どこで繋いでいるか判りますか?

■ BURN-Proof とギャップの関係は?

 BURN-Proofはバッファーアンダーランエラーの発生を予測して、エラーになると判断された場合に記録を一旦中断します。そして、記録データを受信して記録済みのエリアへアクセス、ディスク 上のデータとバッファー内部のデータを比較し、記録の中断ポイントからの記録の再開をシームレスに行 なう記録技術です。

  開発当時はバッファーアンダーランエラーを無くすことを優先し、検討を進めてきました。 そして、ギャップに関してはCDの規格で許される最も厳しいディスク上の欠陥であるエアバブル (100μm以下)を目標に製品化と互換性の検証に半年以上を費やしています。 今でもギャップによる読み取りエラーは皆無であると信じていますが、もはやギャップを論じるのは 過去の話になりました。


以上、BURN-Proof とギャップの関係についておわかりいただけましたでしょうか?

←第1章 「BURN-Proofのリンク部分の品位について」
←第2章 「BURN-Proofギャップゼロへの道のり」
←第3章 「衝撃に耐えうるCD-R/RWドライブの誕生」
←第4章 「進化するBP技術、高速記録の新たな基準」


【ご注意】 このコーナーに書かれている内容に関する技術的なご質問にはお答えできません。ご了承願います。
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